【8/14】「人生最大の危機」
人生最大の危機や修羅場って生きてるうちに必ず経験するもんだと思うんです。
私達は早くて高校生からアルバイトとして社会に入り仕事をする機会が多くあり、遅くても20代前半で多くの人は社会に飛び込みます。
仕事での危機や修羅場は少なくとも1つは経験すると思います。
そんな私の危機は、この介護業界に務めてまだまだ2年ほどの時、確か20~21ぐらいの時の話です。
その日は夜勤で普段と変わらず業務をしてきました。ことが起こったのは夜の10時半___
その時間からオムツを着用している方の定時排泄をするのですが、必ず一番最初に向かう方がいらしたのでそちらの方の居室へ。その居室は夫婦で入居できる部屋で、まだまだ元気なお父様、寝たきりのお母様が入居していました。お父様はまだしっかりしてるところが多く夜間の巡視やお母様の排泄介助の時は起こさないように気をつけていました。
扉を開けてまず目に飛び込んできたのは、床に尻餅を着いたお父様。
状況確認とお父様の様子確認、声をかけるとトイレに行こうとしたらずり落ちたとのことでした。
そのお父様はいつもの調子で少し笑いながら、もうだめだねーとか言っていたんですが
次第に顔色が変わり、次第に苦しみ出してしまいました。
あぁ………あぁ………と唸っていると突然吐血しました。ごぽぉっ…て
映画やドラマでしか見たことの無い吐血、この時初めて見ました。
一応まる1年仕事はしていましたがこういう緊急時に当たることはほとんどなくかなり動揺していました。とりあえずその時の夜勤パートナーを呼びとりあえず
「今日の夜勤リーダーよんできて!!!!やばいよ!!!!!!」
と叫んでいました。
私はとりあえずバイタル諸々図りつつ気道確保してました。その後夜勤リーダーが飛んで来てくれて色々対応、施設のナースに状態を報告し即救急車を呼び付き添いで乗り込みました。
病院についてからは御家族に経緯を説明し来ていただきました。その後は御家族の方と色々話をしタクシーを使い施設に戻りました。
たしか夜11時に救急車に乗って、帰ったのは深夜3時前でした。
あれからもう6年近く経ちますが未だに鮮明に記憶に残ってます。
そのお父様はその後元気になり退院されましたが、あの時は気が気でなく人生最大の危機であり修羅場、改めて人の命、こんなにも人間は脆いのかと考えさせられる出来事でした。